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公開経営の精神
故・喜多村 実 初代理事長
の行動を支えた言葉
公開経営
アーカイブス
 
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本稿は、月刊「公開経営」に平
成8年6月号から平成11年1月
号まで掲載されたシリーズを再
録するものです。本文は、故・喜
多村実によって昭和20年代~50
年代に語られたものです。
現状維持は退歩なり
現状維持は退歩なり

昨日と今日と明日とが常に同じで、少しの進歩もないということは、遅れているということである。なぜならば、他が進んでいるからである。一つのところに止まっているということは、他が進んでしまっている以上、遅れていることを示す。

人間は常に成長している。身体の成長が止まったように見えても、人間の考え方というものは寸時も止まってはいない。世の中の事象もまた常に目まぐるしい進歩を遂げている。人力車が馬車になり、馬車が汽車になり、電車になり、バスになり、飛行機になり、ロケットとなるように、わずか五十年の間に人智が進み、人の考えも、嗜好も、服装も、どんどん変化していく。

したがって私達は、寸時も一つのところに停滞し惰性に流されてしまっていては、遅れをとってしまう。こんな分かりきったことが、なかなか分からずに惰性から抜け出せないのが人間の生活なのだと思う。

還らざる貴重な今日一日を、明日の成長のために準備し、今日までの経験を明日の建設のために有効に役立てねばならない。

消費低迷・競争激化の中で、各社とも生き残りをかけた方策を模索しています。もはや過去の成功事例や発想は参考にはなりません。自店の存在意識を見つめ直し、チャレンジ精神をもって将来を見据えた事業展開を図っていく必要があるでしょう。混迷を深めている現在、じっくりとこの「言葉」を噛み締めねばなりません。
(1996年6月)
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